太神楽について
太神楽とは
太神楽(だいかぐら)は、令和の現在へと受け継がれている伝統芸能の1つです。
様々な道具を使用して巧みな技を披露する太神楽曲芸の他、寿獅子舞、祭囃子といった複数人で行うものがあります。
元々は、神様への奉納、氏子への祈祷などが主体の奉納演芸でしたが、その後寄席の出現などにより、老若男女問わず楽しめる現在の形へと変化をしていきます。
江戸時代に広まったこの太神楽曲芸は、令和の現在へと受け継がれている伝統芸能です。
芸の際に使用する道具にもそれぞれ「縁起物」に関係した意味があります。
縁起物という事から現代では、寄席をはじめ、お正月やお祭りの演芸、結婚式や敬老会、企業の記念イベント等、様々なお祝い事、おめでたい場で利用されるようになりました。
また、太神楽の表記は、団体によって「太神楽」「大神楽」「代神楽」とありますが、それぞれ意味合いも違います。
太神楽の歴史
江戸時代に広まったこの太神楽曲芸ですが、発祥は、伊勢・熱田・水戸などが代表的な発祥地とされております。
伊勢・熱田は、神宮への参拝が出来ない民の為に獅子頭を用いて家々を回り、水戸においては周辺の集落にいくつもの大神楽の集団が存在したといわれています。
その中には「旧水戸藩徳川家御用足黒神楽」という藩に仕えた神楽氏もおりました。
現在、太神楽曲芸師は、太神楽曲芸協会所属で20名ほどになります。
後継者育成の為「独立行政法人 日本芸術文化振興会」国立劇場養成科のおいて研修生を募集しております。
太神楽の利用シーン
現代に伝わる太神楽は「縁起物」を使用する事から、結婚式や敬老会、お祭り等、様々なお祝いの席やおめでたい場、イベント等で利用されています。
太神楽の技芸
太神楽曲芸は「投げる」「立てる」「回す」の3つの基本から成り立っております。
その他、「寿獅子舞」や「祭囃子」といった数名で行う演目もございます。
ご依頼いただく際は、曲芸は1人、寿獅子舞や祭囃子は5人以上からの受付となりますのでご注意ください。